「擬音語って? 擬態語って?」
posted on 04 Oct 2010 17:59 by numnimnumnim擬態語 ぎたいご
《定義》
擬態語とは、「様子」や「心情」などを描写するレトリックです。音をたてないものを、音によって象徴的に表す言葉になります。
言いかえると、この世の中で起こる色々な状態を、言葉にうつしたものです。別の言い方をすれば、ものごとの様子を、音声的な印象にうつしかえて表現するものです。
なお、この「擬態語」は「示姿法」と呼ばれることもありますが、あまり使われません。
《レトリックを深く知る》
これより下に書いてあるのは、「擬態語」についてのあれこれです。
【1.「畳音法」との関係】
このページで引用したように、「擬態語」や「擬音語」は、おなじ音をくり返しています。「ピチピチ」、「モエモエ」、「メロメロ」と。
ですので、これを「畳音法」と見ることもできます。
【2.「擬態語」についての日本語の特徴】
日本語には、この「擬態語」と「擬音語」がたくさんあることはよく知られています。そして日本語には、特に「擬態語」が非常に多いと言われています。
日本語の「擬態語」に見られる特徴としては、
- 「擬態語」を全般的にみると、日本語には他の言語よりも「擬態語」が数多くある。
- その中でも、「触覚」にかかわる「擬態語」(ネバネバ、ゴワゴワなど)が多い。
- しかし日本語には、「味覚」「触覚」についての「擬態語」は少ない。
というような分析が、一般的です。
【3.「擬態語」の使用パターン】
「擬態語」がどのような場合に使われるかについて。そのパターンは、『日本語解釈活用事典』(渡辺富美雄・村石昭三・加部佐助[共編著]/ぎょうせい)によると、次のようにまとめられています。つまり、
- 動物の動作……ピョンピョン跳ねる、ニコニコ集う
- 動物の様態……ガッチリ構える、ドッシリ座る
- 人間の感覚……ヒンヤリする、ピリッと辛い
- 感情・心理状態……ウキウキはずむ心、ムカムカする、
- 事象の状況・変化……キラキラ光る星、サラサラした砂地、ポッカリ浮がぶ雲、仕事がグングンはかどる
を5つがあげられています。
擬音語 ぎおんご
《定義》
擬音語とは、世の中で起こっている色々な音や声を、言葉にうつすレトリックです。
つまり、実際に音となっている「声」とか「物音」とかいったものを、言葉としてあらわすものです。
日常の会話では、まわりをとりまく色々な音を「擬音語」として使うことが多くあります。そのように会話のなかで「擬音語」をつかうことによって、まわりの状態を生き生きと描写することができるようになります。
これより下に書いてあるのは、「擬音語」についてのあれこれです。
【1.「擬音語」は万国共通か?】
「擬音語」は、そこで実際に出ている「音」を、うつしとって言葉にします。なので、どの国の言葉でも同じものだと思うかもしれません。
ですが実際には、使う言語によって「擬音語」は違うものとなっています。耳に聞こえている音は同じはずなのに、これを「擬音語」にするとバラバラになるのです。
たとえば、ニワトリの鳴き声。
日本語では、「コケコッコー」がニワトリの鳴き声です。だけれども、英語ではcocka-doodle-doo、ドイツ語ではkikeriki、フランス語ではcoquelicoとなっています。
以上の鳴き声の違いについては、『擬音語・擬態語辞典(角川小辞典=12)』(浅野鶴子・金田一春彦/角川書店)を参考にしました。
ようするに。
それぞれの言語によって、ニワトリの鳴き声をどのようにうつしとるか、それによって違いが出てきます。「擬音語」は決して「万国共通」ではないのです。
「ニワトリ」の鳴き声が国によって違うことはない。ですけれども、それをうつしとった「擬音語」には言語によって違いがあります。
つまり。「擬音語」は、けっして「モノマネ」とか「声帯模写」のようなものではないのです。
【2.「擬音語」と「擬態語」の独自性】
「擬態語」のほうでは、一つひとつ、使われている単語が「擬態語」にあたるものなのかどうかを辞書と参考にしながら書きました。けれども、「擬音語」ではそれについては書きません。なぜなら、引用した場面で使われている「擬音語」が独自性の強いものなので、「辞書に載っていません」というものばかりになると思われるからです。
さらにいうと、「擬音語」や「擬態語」は、とてもオリジナリティーが高いのです。使う時、使う場所、使う人によって、さまざまな「擬音語」や「擬態語」が作りだされるのです。
このことは、もちろんコミックスにも当てはまります。
edit @ 5 Oct 2010 12:06:44 by numnim